【鬼滅の刃】第2巻 あらすじ ネタバレ ① 炭治郎だけの日輪刀の完成と、とうとう奴が姿を現わす。

第12話 言えない

ゴッ

脚を振り上げ、異能にかかと落としを食らわせる禰豆子。

が、躱して地面に逃げる異能。

「禰豆子!!深追いするな!!こっちへ戻れ!!」

炭治郎の言葉に素直に従い、戻ってくる禰豆子。

途中、地面から異能が攻撃しようと飛び出すが、

タン!と高く宙返りし軽々避ける。

それを見た炭治郎、また鱗滝の言葉を思い出す。

『禰豆子は今、鬼だ。

必ずしもお前が守ってやらねばならない程

弱いわけではない。』

禰豆子が和巳と少女を守ってくれれば、

自分は異能との戦いに集中出来る。

任せていいのか迷う炭治郎の足元に異能の攻撃か、地面が暗くなる。

近づこうとする禰豆子に、

「俺は下に行く!二人を守ってくれ!」

意を決し、禰豆子を信じてそのまま地面に飲み込まれる炭治郎。

地面の下は沼になっており、攫われた少女の着物らしきものが漂っている。

地上のように動けず、空気も薄い環境。

油断する異能だが、炭治郎はものともしない。

“全集中・水の呼吸 陸の型(ろくのかた)ねじれ渦(うず)”

を見事に決め、二人の異能を一気に倒す。

 

一方禰豆子は肉弾戦で異能と互角に戦っていた。

まだ異能も使えない禰豆子、それでもこの強さ。

禰豆子は“分けられた血の量が多い”ようだ。

だが単調な禰豆子の攻撃に慣れてきた異能。

隙をつき禰豆子を倒そうとしたところで、

異能の腕を沼から出てきた炭治郎が切り落とす。

追い詰め、

「鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう」

と刃を向けるが…

異能はガタガタと怯え、一言告げる。

「…言えない」



第13話 お前が

「喋ってはいけない。

私のことを誰にも喋ってはいけない。

喋ったらすぐにわかる…

私はいつも君を見ている。」

異能の首ねっこを掴み、告げる鬼舞辻…

 

場面は現在に戻り…

「言えない!言えない!言えない言えない言えない!」

骨の奥まで震えるような恐怖の匂いを嗅ぎとる炭治郎。

「言えないんだよオオオ!!!」

斬られた腕を無理やり治し、劣勢から攻撃に転じる異能。

炭治郎は冷静に避け、一息に頸を落とす。

ああ…また何も聞き出せない。

禰豆子の元に駆け寄ると、回復のためにすでに眠りについていた。

『ごめん。ごめんな。もう少し待ってくれ。

兄ちゃんがきっと人間に戻してやるからな。』

 

そして絶望しへたり込んだままの和巳に声を掛ける。

「和巳さん、大丈夫ですか?」

「…婚約者を失って、大丈夫だと思うか」

「…和巳さん。

失っても失っても、生きていくしかないです。

どんなに打ちのめされようと。

その言葉に激昂する和巳。

「お前に何がわかるんだ!!お前みたいな子供に!!」

襟ぐりを掴んだ和巳の手をそっと握り、

寂しそうに笑う炭治郎。

その顔を見てハッとする和巳。

もう行きますと踵を返した炭治郎の背中に思わず叫ぶ。

「すまない!酷いことを言った!!どうか許してくれ!!すまなかった…っ」

『痛ましい手。硬く鍛え抜かれ分厚い。少年の手ではなかった。』

炭治郎自身、失い打ちのめされても、進むしかなかったのだ。

和巳の謝罪に振り返り手を振る炭治郎。

 

そしてあまりに酷い鬼たちの身勝手さ、

そしてその鬼を生み出し、しかし鬼をもあんなにも怯えさせる存在、鬼舞辻。

炭治郎は鬼舞辻への怒りをさらに募らせるのであった。

 

任務を終え帰路に着くとまたカラスが叫び出した。

「次ハ東京府 浅草ァ!鬼ガ潜ンデイルトノ噂アリ!カァアア!!」

休む暇もなく次の任務に向かわされるのであった。



翌翌日、浅草。

すでに炭治郎は街を歩き探索していた。

が、その発展具合に相当狼狽していた。

めまいを覚え、路地にある立ち食いそばの屋台に駆け込む。

注文を終え、お茶をすすり一息ついた瞬間、

炭治郎は覚えのある匂いをその鼻に捉えた。

 

呼吸が浅くなる。思わず駆け出す。

 

『この匂い!!どうして突然こんな所で!!

家に残っていた匂いだ。 …鬼舞辻 無惨!!!

 

そして群衆の中から、その人物を捉える。

肩を掴み、男が、振り返る…

 

こいつが!!

 

帽子をかぶり、高級そうな衣服に身を包んだ男性。

しかしその表情は”鬼”であるとすぐにわかる。

(その表情自体はおそらく一瞬だったでしょう。突然のことに咄嗟に出た表情・・・)

 

瞬時に刀の柄を握る炭治郎。

と、同時に…

「お父さん」

男が少女を抱き抱えていることに気付く。

「だぁれ?」

ぞわぞわと背中に悪寒が走る。

『こいつ…こいつ!!こいつ!!

人間のふりをして暮らしているんだ!!』

何か用かと優しく尋ねる鬼舞辻。

そして女性が歩み寄り、少女が「おかあさん」と言う。

炭治郎は愕然とする。

『人間だ。女の子と女の人は人間の匂いだ。

知らないのか?わからないのか?

こいつが鬼だって。人を喰うって。』

炭治郎が立ち尽くしている間も鬼舞辻と女性が

「知り合いか」「知らない、人違いでは」と話している。

そして会話の途中、一瞬の隙に、

すれ違う群衆の一人の背後に鬼舞辻の爪が走る

首の後ろを爪で斬られた男性がたちまち鬼と化す。

気付いた炭治郎が止めに入ろうとするが、

男性は自身の妻の肩に生えたばかりの牙を剥く。



とうとう姿を現したラスボス、鬼舞辻。

どうする、どうなる、炭治郎?!

後編はこちら

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